違法な悪徳詐欺ファクタリング会社とのトラブル回避!ヤミ金業者を見抜くポイント
2017年1月にファクタリング会社を営んでいたヤミ金業者が逮捕されるという事案が発生し、ファクタリング業界全体に激震が走りました。
この件を知っている人からは、ファクタリングって大丈夫なの?違法性は無いの?という疑念を持たれてしまうのはしょうがないのかもしれません。
しかし、ファクタリング自体は違法でも何でもなく悪質な詐欺業者がファクタリング業者を装って利息制限法を大きく上回る高利貸しを行なっていたことが問題なんです。つまり悪徳詐欺業者が悪いんです。
この記事では、ファクタリング会社を騙る悪徳ヤミ金会社を見抜くポイントを説明していきます。
悪質・違法なファクタリング会社を見抜くポイント
もしあなたが以下のポイントに合致したファクタリング会社を利用しようとしているのであれば気をつけましょう。
評判や口コミなど実際の利用者のポジティブな意見がない
悪質な債権買取業者は、すぐに悪評が広がるもの。継続的に事業を行なっているというよりは、名前をコロコロ変えてあたかも新しい会社というように装い詐欺まがいのことをしています。
このご時世ネットで事業者名を検索して、評判や口コミなど、実際の利用者のポジティブな意見が見られない会社は注意が必要です。
もちろん良い評判や口コミがなくても優良なファクタリング会社はありますが、一つの傾向としてチェックしておくと良いでしょう。
手数料が安すぎる・高すぎる
ホームページに記載されている手数料が他のファクタリング会社と比較して安すぎても高すぎても注意が必要です。
安すぎる手数料で集客を行い、「実費精算」のような他の名目で法外な料金を請求されることもあります。また、高すぎる手数料は特に相場感がない初めてのファクタリング利用者に注意が必要です。
ホームページに住所や会社概要が記載されていない
ホームページに住所や会社概要が記載されていないファクタリング会社は悪徳会社である可能性が高いです。
普通に事業を営む会社であれば公開されているであろう情報が公開されていないのは、何か良からぬ理由があるということが考えられます。
なので、必ず問い合わせ前にホームページを見て、記載されている情報量をチェックしましょう。
オフィスで直接会って面談を行う機会がない
ファクタリングを利用する際には、必ず面談を行うことになります。これはファクタリングを利用する経営者の人柄や印象も審査項目の一つだからです。
そもそもこの「面談審査」がない場合には、真面目にファクタリングサービスを提供するつもりが無いと宣言しているのと一緒ですから非常に危険です。
ファクタリング会社からの連絡が携帯電話から
ファクタリング会社の連絡が携帯電話からしかこない場合も注意が必要です。固定電話を引くのは何かと足がつきやすいので、プリペイドカード式の携帯電話を使っている可能性があります。
担当者が外出先から電話してくることもありますので、携帯電話からの電話が一律ダメというわけではありませんが、毎回毎回携帯電話というのは不自然でしょう。
ファクタリングの見積りに不明点が多い
ファクタリングを利用する際には、ファクタリング対象となる債権に対して「見積り」を行なってもらうのが一般的です。この見積りに不明点が多い場合には要注意。
見積りの明細内訳がない
いつまでたっても見積りが出てこない
よくわからない名目の費用がある
などなど、見積りに疑問点がある場合には、徹底的に質問をして疑問を明らかにしておきましょう。
ファクタリング手数料に消費税がかかっている
ファクタリング手数料は、非課税取引とされていますので、ファクタリング手数料に消費税はかかりません。
にもかかわらず見積書に消費税が乗っている場合には、不当に消費税分を取ろうとしているかファクタリングに対する知識が不足しているかのどちらかです。
ファクタリング審査に必要な書類が少ない
ファクタリングは債権を譲渡した後は、その回収リスクはファクタリング業者が負うことになります。手形の割引や融資のように、資金が回収できなかった場合に他の人に請求できるような仕組みにはなっていません。
そのため、普通のファクタリング会社であれば審査には慎重になります。それにもかかわらずファクタリング審査に「少ない書類で大丈夫ですよー」というファクタリング会社にはまともに審査する気がなく、信頼できないと判断できます。
契約書に不明な点が多い
ファクタリングの審査に合格するとファクタリング契約を結ぶことになります。
このファクタリング契約書が、
内容が全くないペラペラの契約になっている
中身が曖昧でよくわからない
そもそも契約書が作成されない
契約書を1部しか作らず、当社に渡してくれない
頻繁に文言の変更を要求してくる
と言った場合には注意が必要です。
ファクタリング会社への送金日の設定がおかしい
ファクタリング会社への送金スケジュールの設定についても注意が必要です。
通常はファクタリング会社への送金は売掛先からの入金があってからとなりますが、悪徳ファクタリング会社は、売掛先からの入金日より前に送金するスケジュールを提案してくることがあります。
ファクタリングについて知識が不足していると感じることがある
優良ファクタリング会社であれば、ファクタリングのメリットやデメリット、活用事例などをわかりやすく伝えてくれます。
一方悪徳ファクタリング会社はファクタリングへの理解が十分ではなく、ファクタリングについて質問したとしてもあまり明確に答えられなかったり、言葉の端々からファクタリングへの知識不足を感じることがあります。
入金先の口座名がファクタリング業者名義でない
入金先の口座情報を教えてもらうことになりますが、この口座名がファクタリング業者名義ではなく他の法人口座や個人口座である場合には注意しましょう。
ヤミ金業者など、何らかの理由で銀行口座が作れないということが考えられます。最近は銀行も口座開設の審査を厳しくしており、トラブルにつながると判断される場合には法人口座は作れないことになっています。
売掛債権担保融資への切り替えを勧めてくる
基本的にはファクタリングは債権を譲渡するものであり、譲渡をしてしまえばファクタリング会社との関係は終了します。
しかし、継続的にお金を取ろうとして、売掛債権を担保とした融資に切り替えるように囁いてくる悪徳ファクタリング会社も多いです。
この業者には特に注意が必要で、実際に2017年1月に逮捕された業者もこの売掛債権担保融資で法定利率を超える利息を取っていたことが逮捕原因です。